ヤンシー・ストリックラーの文章を読む
Kickstarterの創業者でCEOも務めたヤンシー・ストリックラーという人がいる。キャリアがおもしろくて、起業家の前は音楽ライターをやっていて、現在はカルチャー事業家(?)みたいな感じ。Metalabelっていうプロジェクトとか。
氏の文章をいろいろ読んで考えさせられたので、とったメモを公開してみる。あんまり意味ないといえばないんだけど、キーワードごとにまとめた。なお読むうえではすべてGoogle翻訳を用いており、また要約にもAIを頼っている。つまり、信頼できない文書です。
Dark Forest Theory
The dark forest theory of the internet
劉慈欣の〈三体〉シリーズから借用した黒暗森林。オープンなインターネットがダルすぎて、みんながニュースレターやポッドキャスト、グループチャットなどの私的な非インデックス空間に退避している様子を表現している。とりわけ文化的な活動が万人に見える場所から離れ、文脈の濃いところに移っていることが大事。
The Dark Forest Anthology of the Internet
また上記のように、この名前を使ったプロジェクトもある。私的なやり取りを物理書籍として制作、出版するっていう。
ちなみに、いまはオタクに怒られて炎上し、ますます開かれたインターネットに萎えているっぽい。
Metalabel
レコード会社や出版社、ギャラリー、運動体などをカルチャー・レーベルと再定義。そのうえで、メタレーベルという概念を提唱。メタレーベルの特徴は、共通のアイデンティティと目的、そしてリリース行為にある。とくに重要なのは、1. 目的や切り口があること、2. リリースの蓄積がカタログ化すること、3. 文脈と正統性を共同で生成すること、4. 活動資金およびその分配を設計できること。
レーベルという言葉には思い入れがあるようで、いろいろなところでこの言葉を使っている。たとえば、いわゆるインディーズのレーベルについて、a. 旗印として機能する、b. 活動の早期支援とリスクヘッジ、c. 文脈付与と承認……といった働きがあると語る。インターネットにおいて、こうした機能を再実装することが大事との。
Post-Individual
インターネットは自己を多重化し、孤独と文脈の欠如を増幅した。それに対して、コミュニティを通じて、意味や安心感を得ようというポスト個人主義が現れてきているという。Discordサーバーはその原初的な制度だとする。
Scenius
ブライアン・イーノのシーニアス概念を換骨奪胎する。シーニアス(scenius)は天才=ジーニアスのダジャレで、場やコミュニティの卓越した集合知のこと。ストリックラーは、この言葉をもう少しカタい言葉として使おうとする。具体的には、現代のクリエイターにとって、シーニアスは収入や正統性、所有、自律につながる入口になるという。
Artist Corporations
Artist Corporations: A groundbreaking new structure for creative people
既存の法人や組織形態は共同制作の実態にそぐわないという問題意識から、アーティスト・コーポレーションという新しい法人の形態を提案。共同所有や資金調達、知財保護、医療福祉、寄付と投資の両立……といった特徴をもたせている。MetalabelやDark Forest Collectiveといった実践のなかでこういうものが必要だと考えたらしい。
2026年にはコロラド州で法案の提出を予定。プロジェクトを進めるための非営利組織も準備している。あちこちでも実現できるように、アプリケーションとセットで展開するそう。
groupcore
What the world needs now is groupcore
個人の自律性を保ちながら作家性を分散させ、単独ではできない成果を生み出す協働のモード。いわゆるギルドやシーン、DAO、自身の提唱するメタレーベルなども含まれる。
所感
集団制作の価値に対する確信と、それに基づくプラットフォーム設計や制度化への意志に対して、概念そのものの内実が頭に入ってこないくらい戸惑った(ポジティブな意味、すごい)。メタレーベルのトンマナも相まって、もはや懐かしい感じもする。今年はメディアとかイベントとかいろいろとつくることになりそうだから、自分たちでも少し議論をしていきたいところ。