観戦勢になって変わったこと
GCコンが不調でスマブラSPをやらなくなり、先月ニンテンドーオンラインを解約した。ローカルLLM専用機にするために、今月ゲーミングPCからSteamも消した。スマブラSPをやるようになってから数えると、6-7年くらいだろうか。いよいよ自分は対戦ゲームの観戦勢になったんだなあと、少し感慨があった。
やらなくなったいまでも、スマブラやスト6の大会を見るのは楽しい。
観戦しているなかで、自分の変化に気づいた。ゲームをやらなくなればなるほど、クリーンなスタイルを好むようになったのである。ここでクリーンというのは、要するに差し返しがうまいとか確認精度が高いとか、そういうことを指している。
ぼくと対戦ゲームをやったことがある人ならわかると思うけど、自分はどのタイトルをやっても、マジで汚いプレイのオンパレードである。ゲームスピードや対策漏れ、さらに言えば、ゲームにどこまで時間かけてるかみたいなゲーム外の要素も含めて、人間の可能性を低く見積もってしまう。もっとバカっぽく言えば、相手が嫌いそうなボタンをいっぱい押すことが楽しすぎて、抑えることができないのだ。
観戦しているときにも、そういう傾向があった。超強い人たち同士が対戦しているにもかかわらず、試合のなかで対応が追いつかない。嫌なボタンを嫌なやり方で押し続けた側、相手の知らないネタを披露し続けた側が、ただただ一方的に倒し切る。人間の限界によって対戦が壊れていくさまを眺めるのが一番好きだった。
自分がやるもんだという前提がなくなってから、その好みがすっかり変わってしまった。ひたすら画面を見て相手の甘えを咎めるような、対戦ゲームの(ある種の)理想が体現されているような試合に感動するようになった。画面を見ることの難しさを自分のこととしては感じなくなったはずなのに、むしろその困難に挑戦し、成し遂げる人間に心が動くようになった。人間に対する期待がどんどん高まっているようで、なんだか不思議な感じがする。
大雑把に言って、強くてクリーンなプレイをする選手は人気が高い傾向にある(スマブラSPでいえば、ザクレイはその象徴的なプレイヤーだったろう)。これもまた不思議に思える。自分も含めて、スマブラやスト6では観戦勢も多いだろうに、大会の配信画面からプレイのクリーンさを味わうことができている。
もちろん、それほど深い話ではないというか、単純に実況や解説も含めて、大会全体としてそういうふうに情報を発信し、うまく観戦勢にも伝わっているというだけかもしれない。仮にそうであったとしても、実際クリーンなプレイが展開されたとき、コメント欄には惚れ惚れしたような書き込みが増える。
画面のなかで起こっている情報が伝わり、みんなに感動が生まれる。自分はTwitchを見ながら泣くことすらある。eスポーツ大会は、(ものによってはコミュニティであるとともに)エンターテイメントとしても成立している。観戦勢になってから、そのすごさをまっすぐ感じられるようになった。
p.s. クリーンとか汚いとか、めちゃくちゃテキトーに書いています。スミマセン。よりちゃんとした議論が知りたい人は、格ゲーのコミュニティにおける著名なライターであり、開発者でもあるパトリック・ミラー氏の記事を読むのがいいと思う。たとえば、これとか。